杖が使えないかも…

母親に会いに行ったのは、昨年、2010年10月だった。
18ヶ月ぶりに見た母親の顔に愕然とした。

急速に「ふけた」のであります。

聞けば、一日中、家にいる、という事だった。
確実に、筋力が落ちている。

パーキンソン病は、進行性の病気だ。
だから、少しでも進行を遅らせなければならない。

老若男女を問わず、動かせば筋力がつくし、動かさなければ落ちる。
「老」の場合は「つく」というよりも「現状維持」なのだろうが、それでも動かさなければならない。

イメージ 1
Nikon FM10(Aiズームニッコール35~70mmF3.5~4.8S)
Kodak T-MAX 400
…セピア調に加工…



とりあえず、母親を救えた、とも言い換えられると、自分に思い聞かせるようにしている。
わたしの故郷が壊滅したのだから。
もっとも、都市化の波でとうの昔になくなってしまって入るのだが。

父親は、補装具をつくる職人だった。
だから、「杖」の在庫も何本かあった。
一番長い杖と、長さを調整できる杖を福岡に持ってきている。
調整して、母親に家の中で使ってもらおうと思ったのだが…
外用の杖は仙台から持参してきている。

杖を握ったまま、動けない母。
とうとう、ここまで進行したのか。

かまり歩きをしないと、トイレまで行けない。
手すりの無いトイレでは、ひと苦労する。

時間はかかるが、母親が動くのを、ひたすら、じっと待つ。
両手を引いて、トイレまで歩かせる時も同じこと、途中で止まっても、じっと待つ。
とにかく、自分で動いてもらう。

4月からは、リハビリに出かけるはずだ。
そして、家には、鬼コーチ(2人)が待っているのだな。
ぐはは。